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【行動を迷っているあなたに】起業家に共通する4つの資質とは?

こんにちは!株式会社ESCCAのインターン生・ねんねんです。
前回は事業計画書を書く上でのヒント、「5W2Hの法則」について皆様に紹介していきました。この事業計画書を完成させれば、皆さんも晴れて起業への第一歩に踏み出せます!…けれど、ちょっと待って。


「そもそも自分は、起業に向いているんだろうか…」

事業計画書を作っている中で、そんな疑問をもつ方もいらっしゃると思います。アイデアという空想の段階から、計画書作成という実現に向けて動き出すときに、そんな不安に苛まれることもきっとあるでしょう。これからは「成功するかどうかわからない世界」に足を踏み入れることになるのですから!リスクを背負って起業するとなれば、自分は本当に向いているのか、考え込んでしまいますよね。

そんなわけで、今回は行動に迷っているあなたに、「起業で成功しやすい人の特徴」を一緒に見ていこうと思います。少しでもあてはまるなら、是非自信をもって突き進んでください!

目次

1.明確な目的意識を持っている

 前回の記事でも触れていましたが、「明確な起業の動機」を持っていることが、成功への道を切り拓く鍵になります。「なぜ自分は起業したいのか」を考えた時、「起業して自由になりたいから」というふわっとしたものだけでは、この先いくつもの困難に直面したとき、簡単に折れてしまったり、方向転換を繰り返して迷走してしまいます。起業はゴールではなく、スタート地点です。あなたが起業を思い立ったきっかけは何でしょうか?起業して、何を成し遂げたいですか?どんな未来を手に入れたいですか?まずはそこからはっきりさせましょう。その次は、ぜひ前回お伝えした「5W2Hの法則」を活用して事業の目的や方向性を明確にしていってください。

 ただ、「いきなり5W2Hはハードルが高すぎる!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな方はぜひ、「誰を、どうやって幸せにしていきたいか」という問いから考えてみてください。幸せになる対象は「自分自身」でも全然構いません。問題は「どうやって」の部分です。

 例えば、スイーツが大好きで、甘味を食べている時に幸せを感じる人がいるとします。しかしその人は卵アレルギー持ち。一般のお菓子屋さんでのお買い物はなかなかできません。そこで、誰でも存分にお菓子を楽しめる、アレルギー対応スイーツ専門店を開こうと決意します。この最後の一文が「どうやって」、つまり「起業の目的」部分に値します。まずはこの「どうやって」の部分を固めていくことが、ブレない軸をもつことへとつながるので、ぜひ納得するまで考えてみてください。

2.「できない理由」ではなく、「できる方法」を考える

 たとえば、ある組織内でなにか新しいことをしよう!となった時、人は大きく二つのパターンに分けられると思います。

①「○○だからできっこない!」と理由をつけ、挑戦を避ける人

②「○○したら実現できるんじゃない?」と、挑戦に向けての方法を提案する人

 きっと、大多数の方は①に属しているのではないでしょうか。(かくいう私も、ほとんどの場合は①です…)しかし、成功する起業家は、ほとんどが②の特徴を持ち合わせています。「できない」と思考停止するのではなく、「できる方法」を泥臭く考えていける力、それが起業家にとって必要不可欠な力の一つです。

3.行動力がある

 前回は「計画」の重要性をシェアしてきましたが、実は「計画しすぎ・準備しすぎ」もよくないのです!たまに、「スキルをしっかりためてから…」だったり、「計画をきちんと練ってから…」と、慎重に行動する方がいらっしゃいます。しかし、万全の状態を目指していると、いつまで経っても起業できない状態に陥ることも…。

 2020年版の中小企業白書から見ても一目瞭然ですが、起業準備者のうち、半分もの方が実際に起業出来ていません。もちろん、色々と要因はあると思いますが、大きな要因の一つに「万全を期しすぎて行動できない」ことが挙げられると思います。

起業の担い手の推移(2020年版中小企業白書より)

 私は現在、起業家を多く輩出している大学に所属しており、これまで何人かの起業経験者や現役起業家の先輩に実際にお会いしてきました。そうするうちに、その方たちには「行動力が凄まじい」という共通点があることに気付いたのです。彼らは、「起業したいけど関連スキルがないから、スキルがある人が集う場に飛び込み、仲間を集めた」だったり、「起業に人脈が必要だと感じたため、その分野で影響力をもつ方の事務所に毎週訪問し、顔を覚えてもらった」だったりと、様々なところで行動力を発揮しています。

 もちろん熟考することは大事ですが、頭で考えてばかりいては、何も始まりません。ただ机に向かうだけでなく、体を動かし、社会と色々な接点を作っていける人、それが起業に成功しやすい人の特徴です。

4.気持ちの切り替えが早い

 起業しても、そこから順風満帆にいくとは限りません。むしろそこからが試練の始まり!最初は上手くいかないことだらけだったり、失敗することだってあるでしょう。しかし、失敗を引きずっていては、事業もうまくいきません。中国語には、「一朝被蛇咬,十年怕草縄」(一度ヘビにかまれると、長い間つるべの縄まで蛇に見えて怖い)ということわざがあるのですが、まさにその状態。今後、なにをやるにしても臆病になってしまい、できることもできなくなってしまいます。

 一方で、失敗の原因を客観的に分析した上、失敗を「一つの経験」と受け止め、前へ進んでいける方の事業は、着々と成長して行けます。

よって、気持ちをすぐに切り替えられる方は起業家としての適性をもっているといえるでしょう。

どうしても不安なら、まずは小さく始めてみよう

 以上、「起業に成功しやすい人の特徴」を4つ挙げていきましたが、いかがでしたでしょうか?
既に事業計画書を書き始めているあなたなら、2番は4番はともかく、1番や3番の素質を持っている方は多いのではないかと思います。かくいう2番や4番も、実はマインドセットの問題。少し意識して、心の持ちようを変えれば大丈夫。正しい心持ちで起業をすれば、成功を掴みやすくなることでしょう。

 「それでも、どうしても不安だ…」と思う方には、まず小さく始めてみることをお勧めします。

 例えば、「ハンドメイドショップをやりたい!」と思っている方は、いきなりしっかりとしたお店を構えることから始めずに、まずはハンドメイド専門の販売サイトで売ってみたり、イベントに出店してみたりと、様々な方法でアイデアを小さく実行してみましょう。こうしたステップを踏んでいくことで、段々と起業の自信がついていくことでしょう。

 また、小さく始めることのメリットにもう一つ、「顧客のニーズを正しく汲み取れる」ことがあります。イベントに出店したりすることで、実際の顧客の好みがよりはっきりとわかるようになることがあるのです。「出店前はAの方が人気あるかと思ったけれど、実はBの方が需要があった」なんてことも起きるでしょう。そうした経験から、正式に事業を興す前に、商品・サービスにさらに磨きをかけることができます。ぜひ、参考にしていただければ幸いです!

 ちなみに、私がインターンをしている会社(ESCCA)が運営している創業支援プログラムGAUDIEでは、南三陸町であなたの事業アイデアを小さく実行するサポート体制を敷いています。興味がある方は、ぜひこちらからお問い合わせください!

https://gaudie.net/contact/

INTERN’S SPEAK!

 私には起業の経験がありません。ですので、「起業未経験者が起業について語る信憑性はいかほどか?」と疑われる方も、もちろんいらっしゃるかと思います。

 ただ、今回挙げてきた特徴は起業のみならず、なにかに挑戦する際に成功をつかみ取りやすい人が総じて持ち合わせているものです。

 私の父を例に挙げます。

 父は起業家ではなく、二代目社長です、つまり祖父が起業家だったのですが、その精神を受け継ぎ、今も亡き祖父に変わり、数十年にわたって会社を運営しています。事業内容はマニアックすぎて、一般の方が聞いてもピンとくることが少ないので、ここでは省きます。

 社員さんが少ないため、きつい営業や専門知識が要る財務管理といったことは、全て父が一人でしています。ビジネスの知識がないまま30代から会社を継ぎ、その後需要の縮小など様々な試練に直面しながらも、父は家族に弱音一つ吐かず、事業が失敗してもケロっとした顔で「次いこう次!」と切り替えていました。そんな父の口癖で、とても印象深いものがあります。

「成功者找方法 失敗者找藉口」

 日本語に直訳すると、「成功する者は方法を探し、失敗する者は言い訳を探す」となります。まさに先ほど紹介していた、2番目の特徴にあてはまります。

 私もそんな父を見習って、学部生のときに「ニュースで学ぶ中国語」というタイトルで、自作のポッドキャスト番組を配信していました。きっかけは台湾の大学で、「初級レベルの中国語は問題ないけど、そこからの学習資源が乏しくて伸び悩んでいる…」と困っている日本の留学生が友達に多くいたからです。調べてみると、確かにネット上では「中級・上級者向けの中国語コンテンツ」が不足しています。

 そこで、なんとかこの問題を打開できないものか…と考えた結果、私は「中級・上級レベルの中国語慣用語を、ニュースと絡めて紹介する番組を作ろう」ということを思い立ちました。配信媒体をポッドキャストにしたのは、忙しい留学生でも、作業しながらでも勉強できる「ながら聞き」ができると思ったから。また幸い、ポッドキャストにもまだ中国語学習をメインとした番組は少なかったので、これはブルーオーシャンだ!と感じ、空き時間で番組を一から一人で制作しました。配信内容は留学生仲間にも好評で、以降配信一か月でApple Podcatの語学学習ランキングで上位150位にランクインしたり、リスナーが5000人を超えたりと、多くの方から「役に立った!」との声をいただきました。本当にありがたいことです。

 …と、つらつらとどうでもいい身内自慢を並べてしまいましたが、これらを経て私が伝えたいことは一つです。

「正しいマインドセットでいれば、誰でも成功へと近づけられる」

 もちろん「成功」の定義は人それぞれですが、今回紹介した4つの項目を常に意識しながら目標へと突き進んでいけば、必ず道は開けると、私は思います。それは起業に限らず、ほかのことでも同じです。

 私は普段喋ることが苦手で、噛みまくりのどもりまくり人間なのですが、そんな私でも上記の点を意識して、地道に音声番組を配信したら、一定の成果がでたのです。皆さんもきっとできます。

 ぜひあなたも、自分を信じて突き進んでいきましょう!

この記事のライター/ねんねん

台湾出身。大学在学中に南三陸町を訪れ、「こんなに台湾に友好的な場所があるんだ!」と感動し再訪を決意。現在は日本の大学院に在籍しながら、株式会社ESCCAのインターン生として南三陸町に滞在中。
いつか起業したいと思いつつも、なかなか行動に起こせないのが悩み。