fbpx

【お金のハナシ】起業初心者必見!すぐわかる資金調達の方法3選

 こんにちは!株式会社ESCCAのインターン生・ねんねんです。

さて、前回は起業家に共通する4つの資質をシェアさせていただきました。結論として、正しい心構えでいれば、誰でも起業は可能!という話でしたね。しかしながら、起業するにあたって、たくさんの壁があなたの前に立ちはだかるのも事実。その中でも、「資金調達」は起業初心者にとって、一番大きな壁の一つになっていくかと思います。

 

「起業したいけど、お金の集め方がわからない…」

「実績がない人にも、銀行はお金を貸してくれるのだろうか…」

「起業初心者にも向いている資金調達法はあるのかな…」

 

 そんな不安や疑問を抱く方にむけて、今回は資金調達の基本概念や、初心者にオススメの調達法をご紹介!ぜひ参考にしていただければ幸いです。

目次

そもそも、起業に必要な資金ってどれぐらい?

 お金を集めるにしても、まずは目標金額がわからなければ始まりません。事業計画書を既に書き始めている方であれば、インターネットなどの情報でだいたいの目安は掴めているでしょう。やりたい事業によってもかかるお金は変わってきますので、まずは「どれぐらいの資金を集める必要があるのか」を明確にしていきましょう!

 ご参考までに、日本政策金融公庫総合研究所の「2021年度新規開業実態調査」を引用させていただくと、多くの起業家が起業にかかった費用を「500万円未満」と答えています。1991年から続く調査結果を見てみると、起業資金(開業費用)は年々減少傾向にあることがわかり、資金面でのハードルは下がってきていると解釈できそうです。

開業費用の推移(2021年度新規開業実態調査より)

 もちろん、お店を開くとなったら500万円以上の用意は必要になってきます。取り組む事業によって差が本当に大きいので、起業費用の平均値や最頻値といったものは、あくまでも参考までにしていただければと思います。

 ただ、この表からは「闇雲に資金調達せざるべし」ということを汲み取っていただきたいです。資金調達と聞くと、「とにかく沢山集めなければ!」と意気込む方がいますが、まずは肩の力を抜いてください。

 「必要な分を算出し、その値を目標に資金調達法を考える」、まずはこのアクションが必要不可欠です。算出の結果、「思っていたより必要資金が少なく済みそう!」となる場合だってあります。そうすれば、調達のハードルはググっと下がりますよね。資金集めに動き出す前に、まずは必要資金をはっきりさせましょう!

起業資金の集め方は主に3通り

さて、前置きが長くなってしまいましたが、肝心の「調達法」についてお伝えします。集め方は主に三通り、「直接融資」、「間接融資」と「自己資金」です。簡単に以下の表にまとめてみました。

 「自己資金」はわかりやすいですよね!自分が所有していて、なおかつ事業に使う予定があるお金のことです。「間接融資」は銀行や信用金庫など、金融機関が間に立ってお金が動くものを指します。こちらも、イメージがしやすいのではないでしょうか?一方で、比較的なじみがないのが「直接金融」。これは金融機関などの第三者を介せず、出資者から直接お金をもらう方法のことです。代表的なものに、ベンチャーキャピタルやクラウドファンディング、個人投資家による出資などがあります。

 

 ただ、「個人投資家による出資」はそもそも出資先を探すことから始める必要があり、かなり時間がかかることも…。また、響きがかっこいい「ベンチャーキャピタル」も、「未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資して株式を取得、将来的にその企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンドのこと」を指しているため、小さく起業しようと思っている方には向かない概念だということがわかります。

 

 「じゃあどうしたらいいんだ…」と頭を抱えてしまいそうですよね。ですが、ご安心ください。実は、起業初心者にも簡単にできる資金調達法があるのです。以下、私がインターンをしている創業支援プログラム「GAUDIE」の運営事務局がお勧めする調達法を、皆さんにシェアしていきます!

直接融資のススメ~クラウドファンディング~

最近、初心者でも気軽に挑戦しやすいと注目されているクラウドファンディング。こちらは、実現したい事業を掲げ、専門サイトを通じて支援者からお金を集めることのできる資金調達法です。

 

(「ビジネス・起業」プロジェクト/CAMPFIRE webページより)

 

 代表的なサイトに、CAMPFIREREADYFORといったものがあります。上の図はCAMPFIREで進行されているプロジェクトの一部です。目標金額までの達成度や支援者数、掲載の残り時間が記されていますね。そう、プロジェクトの掲載はすべて無料で行えますが、一定の掲載期間が定められています。また、掲載修了後、調達資金の10%~20%はサイトの手数料となりますので、その点注意が必要です。ただ、最近はFor Goodといった手数料0%のサイトも出ていますので、自分に合ったサイトでプロジェクトを立ち上げることが大事になってきます。立ち上げ後は掲載期間内に目標資金を集めるため、出資者に図や文章、動画を使って様々なアピールをしていくことになります。

 ただ、誰でも簡単に掲載できるため、サイト内は数多くのプロジェクトで溢れかえっています。その中でいかに出資者の興味を惹きつけることができるのか?これが資金を順調に集めるポイントになってきます。

 タイトルで人を惹き付けたり、文章で魅せたりといった努力も勿論必要ですが、「魅力的なリターンをつくる」というのも大切です。「リターン」とは、支援者に対して金額に応じた「お返し」をすること。例えば、「地元にサウナを作りたい!」とプロジェクトを立てた場合、出資してくれた方へのお返しは「割安でサウナを体験できる権利」にできるかと思います。リターン内容は、出資者に「この事業を支援すべきかどうか」の判断を下させる重要項目となりますので、クラウドファンディングで資金を集めたい方はぜひ、支援者へのリターンを考え抜いていただければと思います。

 「けれど、クラウドファンディングなんてやったことがないし、不安だな」と思われる方も大丈夫。ほとんどのサイトでは、掲載意志を示すだけであなたの担当となる「キュレーター」がつきます。キュレーターは、あなたのプロジェクトを成功へと導くため、様々なサポートをしてくれる存在です。

 具体的な掲載方法をはじめ、「目標資金を集めるにはどうしたらいいのか」、「どういったリターンを設定すればいいのか」など、様々な疑問に答えてくれますので、初心者も安心。ぜひ利用を検討してみてください。

間接融資のススメ~日本政策金融公庫~

 間接融資と聞いて一番に浮かぶのは銀行や信用金庫ですが、過去の実績や信用がなければ、民間の金融機関はなかなかお金を貸してくれません。その点、政府の公的創業融資は、はじめて起業する方にも広く門戸が開かれています。一番代表的な、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」をご紹介しましょう。こちらの制度は申込みから融資実行までに1ヶ月と早い上、無担保無保証・連帯保証人不要で、最大3,000万円の融資を受けられます。起業前でも申請できるので、過去の実績も必要ありません。

 

 突然ですが、皆さんはお笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲也さんをご存じでしょうか?この方は個人事務所の社長を務めているのですが、設立当初もこの制度を使い、なんとお笑いのネタが受けて満額融資を得られたそうです。このように、審査のハードルは決して高いわけではないので、起業初心者にはお勧めな制度といえるでしょう。

自己資金~どれぐらいの割合占めればいいの?~

 さて、ここまで2つの調達法をご紹介してきましたが、気になるのが自己資金の割合です。さすがに全てを出資や融資で賄うのには限界があります。また、実は日本政策金融公庫の新創業融資制度も、「創業資金総額の10分の1以上の自己資金」を確認できることが申請の条件になっており、仮に創業資金として1,000万円が必要な場合、100万円の自己資金が必要になってきます。さらに申請に通った場合でも、「融資額の平均は自己資金の2倍程度」と言われているので、自己資金はなるべく溜めておいた方がいいでしょう。日本政策金融公庫の「2020年度新規開業実態調査」によれば、創業資金総額に占める自己資金の一般的な割合は約3割とあるため、こちらを目安に計画を立てていきましょう!

補助金や助成金は、時間に余裕があるときに

 融資や個人からの出資の他にも、自治体による補助金や助成金を利用する方法も存在します。ですが多くの補助金や助成金は、申し込みから実際の入金まで半年〜一年程度かかる上、報告書などの書類作成が必要なため、かなり時間がかかる方法です。しかしその分、補助を受けた資金は返済不要というメリットもあります。起業準備の状況を考慮したうえで利用の判断をいたしましょう!

 ちなみに、私がインターンをしている宮城県南三陸町では、最大200万円支給の創業支援金制度があります。また、創業支援プログラム「GAUDIE」の決める編を受講した方には、さらに助成金が50万円アップ!その他様々な支援体制を組んでおり、南三陸町で起業を検討される方には、クラウドファンディングのプロジェクト立ち上げ相談も可能です。ご興味がある方はぜひこちらのフォームで最新状況をお問い合わせください!↓

https://gaudie.net/contact/

 

INTERN’S SPEAK!

 事業を始めるにあたっての難関の一つ、資金調達。

私も学部時代、所属していた学生団体で、イベントの開催資金を募ろうと頑張ったことがあります。その際、なかなか資金が集まらず悩んだことも。一時期はクラウドファンディングを利用しようと考えた時もありましたが、「でも集めた資金から手数料引かれるしなぁ…」と、結局はプロジェクト掲載しませんでした。今考えれば、素直にサイトを利用すれば、資金調達にかける時間をだいぶ減らせたのに…とちょっと後悔しています。また最近は、For Goodのような手数料0のサイトも出てきており、参加のハードルはどんどん低くなっていると感じています。

 

 ですが、参加の障壁が低くなっているからこそ、「ストーリーと情熱で訴える」ことがより重要になってきたのではないかと、私は感じています。結局私たちの学生団体はクラウドファンディングをしませんでしたが、出会った大人たちに地道にイベント開催の意義を訴え、共感していただいた結果、イベント開催の目標金額を募ることができました。クラウドファンディングで資金を募る場合も、きっと同じだと思います。誰かの出資を受けるためには、あなたの事業に「共感」してもらう必要があるのです。そのためには、誰よりもあなたが、情熱的にやりたい事業を語れるようになる必要があります。ぜひ、普段からあなたの事業にかける情熱を周りに伝えていってください!そうすれば、おのずと賛同者に恵まれるはずです✨周りの支援を得ながら、立ちはだかる壁を乗り越えていきましょう!

この記事のライター/ねんねん

台湾出身。大学在学中に南三陸町を訪れ、「こんなに台湾に友好的な場所があるんだ!」と感動し再訪を決意。現在は日本の大学院に在籍しながら、株式会社ESCCAのインターン生として南三陸町に滞在中。
いつか起業したいと思いつつも、なかなか行動に起こせないのが悩み。