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【インターン生が語る!】実際、南三陸町は起業しやすい環境なの?

 こんにちは!株式会社ESCCAインターン生のねんねんです。

「地方で起業してみたい。けれどどの地域がいいのかがわからない」

こんなお悩みをもっている方、たくさんいらっしゃると思います。前回の記事でも、どの地域を選ぶべきか、その判断基準について触れているのですが…実際、選択肢が多すぎて迷ってしまいますよね。

 今回はそんなあなたに、宮城県南三陸町に一か月以上滞在したインターン生が、この町のリアルな起業環境を赤裸々に綴っちゃいます!ただ、私一人の観点だとそんなに面白味がないので…SNS広報担当のインターン生、ひまちゃんも引っ張ってきました!今回は私たち二人でお届けします。この町に長期滞在したからこそわかった、「よそ者視点の南三陸町」というものを余すことなくお伝えしていきます!

目次

NENNEN’S VIEW

「南三陸は、よそ者に暖かく、つながりを大切にするまち。」

 南三陸町への印象を一言で表すなら、まさにこれだと感じています。

 私は台湾の台北市(首都)出身なのもあって、南三陸のような地方の小さな町で生活するのは、実は人生初。そもそもなぜ都会っ子の私が、この町でインターンをしようと思ったのか。その理由は2年前に遡ります。当時、台湾の大学に入っていた私は、とある学生団体のメンバーとして、冬休みを利用して東北各地をまわっていました。その中でも、一番印象深かったのが南三陸町です。私ははじめて訪れたこの町に、「台湾とのつながりをとても大切にしてくれている」と感じました。

 南三陸町は、2011年の東日本大震災で甚大な被害をうけた町です。当時、町唯一の病院も津波によって破壊されましたが、台湾からの義援金を使って、震災後新しく病院を築くことができました。その時築いた関係が、現在も町と台湾の学校間交流やインターン交流に生きているそう。…とはいえ、私が南三陸に訪れたのは、震災から9年も経った頃のこと。「台湾から来ました!」と言っても、きっと「へえ〜そうなの」で流されるかと思いきや…

 「病院の再建を助けてくれた台湾には、とても感謝しています。私も震災後は台湾に直接感謝を伝えるため、新聞に全面感謝の広告を出したり、台湾に地震が発生した際には町民に恩返し募金を呼びかけたりと、つながりを大切にしてきました。これからも、台湾との絆をともに紡いでいこうと思います」

 町長の佐藤仁さんからこんな暖かい言葉をいただき、「そんなに台湾を思っていてくれたんだ!」と驚きました。またくだんの病院にも、日台の絆を記す石碑が立てられたりして、とても感動したのを、いまでもよく覚えています。

町長さん&商工観光課職員さんと(当時)
志津川病院前に置かれた石碑。台湾の国旗があって感動!
両隣には、日本の国花である「桜」と、台湾の国花である「梅」の木が。

 国際社会からは国として認められず、微妙な立ち位置にある台湾との友情を大切にしている南三陸町に、私は一度の訪問で虜になってしまいました。そんなこともあって、今回南三陸町でインターンのチャンスがあると聞き、参加を決意。「今度は、南三陸町でよそ者として生活してみよう」と考えました。

 短期の訪問と、長期の滞在では感じることも違うのでは、という動機から、私はここで一か月弱、空き家を借りて過ごすことになりました。そこで感じたのは、やはり「よそ者への寛容さ」です。

 道を歩けば、見ず知らずの私にも挨拶してくれる。ご近所さんから、野菜や料理をいただける。そして「お話を伺いたい」、「お邪魔してもいいですか」と聞けば、ほとんどの方が快く頷いてくれる。「よそ者だから」と邪険に扱われることは全くなく、むしろ「休日どっかいくか?」「○○がおいしい、あそこの店にはもう行った?」と、色々と気にかけてくれたりしてくれました。

 よそ者にもあたたかく接してくれるまち。南三陸町がこのようになったのは、震災で各地からボランティアを受け入れたことで、様々な人との交流を大切にするようになったからだといいます。その「あたたかい関係性」を、私は身をもって感じることができました。

 地方で起業をする際は、「よそ者を地元の人は受け入れてくれるだろうか…」と、心配になることもあるかと思います。実際、地方で起業しても、そこの環境に溶け込めず困っている方もいると聞きます。けれど、南三陸町ならその点については大丈夫!地元の方に積極的に関わっていけば、相手もそれに応えてくれる。ここはそういう町だと感じています。

 都会にはない、「あたたかい関係性」を求めているあなた、ぜひ一度南三陸町を訪れてみては?👀

HIMACHAN’S VIEW

「南三陸は、起業家や挑戦者を、準備万端にじっと待っている。」

 私が1ヶ月半南三陸に滞在してみて感じたことは、この一言に尽きると思います。

 南三陸を訪れた時、私は東北地方に足を踏み入れたのも初めてなくらいの“よそ者”でした。何かルーツやつながりがあったわけでもない、本当に初めての土地。

 足を踏み入れたときの感想を正直にいうと、「なんだか寂しそうな土地だな、、」でした。私がそう思った理由は、南三陸に”不自然さ”があったからです。私が降り立ったのは、南三陸の住民が住むことができない嵩上げされた中心市街地でした。そこの道は綺麗に補整され整っている一方で、お店は少なく、空き地が目立っている状態でした。

 「土地は綺麗に整っているのに、本来そこにあるはずのお店や人の賑やかさがない」この不自然なギャップが私が南三陸を寂しいと感じた原因でした。

  でも一方で、発想の転換をしてみると”土地があるならあとはそこに活気を取り戻すだけ!”と考えることもできます。この綺麗な土地にお店が増え、人が増え、賑やかになる。例えば、海が見えるカフェができ、そこでくつろぐ人がひとり、またひとりと増えていく、、その過程を想像したらなんだかワクワクしてきませんか?

 南三陸の土地はここだけではありません。他にも未開拓の場所やものなど、可能性がたくさん眠っているのが南三陸という場所だと思います。海鮮や自然など、たくさんの魅力があるのは前提として、私は”何もない”というのも良さのひとつだと考えています。なぜなら創業、起業はゼロからのスタートの場合がほとんどだからです。この町は、”新しい何か”を生み出すための一歩を共に踏み出してくれる場所です。

 もちろん、ゼロから何かを生み出すのはそう簡単なことではないです。でも、1ヶ月半南三陸に滞在した私が言えることは、ここは起業を志してうずうずしている人が羽ばたくにはうってつけの場所だということです。 

 南三陸にぜひ一度足を踏み入れて、”可能性を見つける旅”をしてみてください👣

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!南三陸町は「人とのつながりを大切に」、「よそ者に寛容」で、「たくさんの可能性に溢れた場所」だということがお伝えできたかと思います!

地方起業には最適な環境が、ここには揃っています。

私たちが感じたリアルな話が、少しでもあなたの心の琴線に触れたのなら幸いです!少しでも「いいな」と感じた方、ぜひ一度、ご自身の目で南三陸町の魅力を感じ取ってみてください✨

この記事のライター / ねんねん

台湾出身。大学在学中に南三陸町を訪れ、「こんなに台湾に友好的な場所があるんだ!」と感動し再訪を決意。現在は日本の大学院に在籍しながら、株式会社ESCCAのインターン生として南三陸町に滞在中。
いつか起業したいと思いつつも、なかなか行動に起こせないのが悩み。

この記事のライター / ひまちゃん

広島県福山市出身。神奈川県の大学一年生。高校生の時に地元の商店街の人と空気の良さに気づき、まちづくりに興味を持つ。第二の故郷を探す旅の途中🐾現在は南三陸町の株式会社ESCCAでインターン中。
いつか自分の故郷でみんなのあったかい居場所をつくることが目標!でも、「地域のために自分には何ができるだろう」と悩み中。