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【モチベーションを無くしそうなときに…】 読書量年100冊以上のねんねんお勧め!やる気が湧いてくる書籍5選

 こんにちは!株式会社ESCCAのインターン生・ねんねんです。

 さあ、この記事も記念すべき第11回目を迎えました。私がこちらで執筆するのも、今回で最後になります。ここまで、たくさんのトピックスを皆さんにシェアしてきました。起業の基礎知識だったり、南三陸町で実際に起業してきた方たちのインタビューだったり…その中でなにか一つ、あなたの心に響き、行動に移すきっかけになるものがあれば、これ以上の喜びはありません!

 話は変わりますが、皆さん、起業準備の調子はいかがでしょう?順風満帆にいってるよ!という方は、おめでとうございます!しかしその一方で、「やる気なくしそう…」とブルーになっている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。起業はとてつもなく長い道のりです。その道を進んでいくうち、最初は意欲に満ち溢れていたものが、様々な壁にぶつかり意気消沈してしまうのはよくあることです。

 例えば…周りに起業の意志を伝えて猛反対されたこと、ありませんか?その他にも、資金調達が思うようにいかなかったり、開業手続きの複雑さにつまづいてしまったり…様々な困難があなたのやる気を削いでいくかもしれません。
私も以前ポッドキャストを配信していた際、台本通りに読んでいるつもりが途中で何度も噛んでしまい、多い時には20回ほど撮り直していました。そんな「上手くいかないこと」が重なってしまうと、思わず投げ出してしまいそうになりますよね。分かります。

 そんな風に上手くいかない時、頭では「諦めちゃいけない」とわかっていても、やはりなかなか動き出せないものです。理屈でわかっていても、沈んだ心でなにか行動を起こすことは難しいですよね。

 ただ、そんな時におすすめしたいのが、「本を読む」ことです。私はいつも落ち込んだ時、本を読み、本から力を得ていました。他人が頑張ったエピソードに触れて、「よし!自分も頑張ろう!」と気合を入れることができたのです。ですので今、ブルーになっているあなたにこそ、本を読んでなにか力を得てほしいです。

 そこで!今回はそんな私が心からオススメだと思う本を、これまで読んできた500冊以上の中から5冊選んでご紹介します。どれも読めばやる気に満ち溢れ る本です。「もういいや…」と諦めそうになったときこそ、ぜひ手に取ってみてください✨

目次

1.前へ!前へ!前へ!―足立区の落ちこぼれが、バングラディシュでおこした奇跡―

 学校で落ちこぼれだった著者が、その原体験を生かしてバングラディシュの村々に教育革命を起こした奇跡のストーリー。著者の税所さんは、途上国の地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届ける「e-Education」プロジェクトを弱冠20才で発足させた人物です。

 この映像教育のおかげで、教育機会に恵まれなかった村の子どもたちの多くが現地の東大とも言われる「ダッカ大学」に入学。まさに「ドラゴン桜」のような奇跡を、著者は巻き起こしました。

 「不可能なんてない」という信念のもと、前へ進み続けた著者の自伝、それが本書の内容になります。こんな偉業を成し遂げた著者でも、悩んだり挫けたり、何度もつまづいたことが、本書を読み進めるとわかってきます。しかし、「諦める奴に勝利はない!」と粘り強くプロジェクトを推進していくその姿が、読者である私の心にも希望のひかりを灯しました。「もっと早く出会いたかった本」、堂々一位です。

 著者の税所さんはTEDでも講演されています。とてもユニークなプレゼンをされているので、少しでも興味がある方はぜひ、動画「教育の種を蒔く: 税所 篤快 at TEDxKeioSFC」から入ってみてください!

2.ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

 著者は「スーパー公務員」の異名がついた、石川県の元公務員。上司に妬まれて同県羽咋市の限界集落に飛ばされた彼は、貧しく、希望のない農村を目のあたりにして、なんとか現状を変えようと奮起します。

 そんな高野さんが思いついた「町おこし」…それはなんと、現地の米をローマ法王に献上することでした。田んぼがある地区は神子原(みこはら)というのですが、その地名を「神の子キリスト」に結び付けたそう!実は皇室やアメリカ大統領にも献上しようとしたのですが、そちらは断られ…しかし諦めずにインフルエンサーを探し続けた結果、ローマ法王にたどり着き、実際に食べていただくことが叶いました。

 以降、ブランド化に成功した神子原米は「幻の米」とも呼ばれるようになり、今ではふるさと納税の人気商品にもなっています。このほかにも、高野さんは「UFOで町おこしをしよう!」と、NASAから本物の宇宙船を借りて博物館を作ったり(私も実際に訪れました!)、とにかく斬新な発想で町を活気づけていきます。

「可能性の無視は、最大の悪策である」

 こちらは高野さんが本書で書いていた言葉です。実は上記の町おこし、村人からは賛成されるどころか、最初はブーイングの嵐だったそう。しかし高野さんはそんな反対の声をものともせず、可能性を求めて果敢に突き進んできました。そうして、「不可能」を「可能」にしていった彼は、のちに「スーパー公務員」と呼ばれるようになります。

 起業していくとどうしても、目の前の売り上げに追われたりと発想が小さくなりがちです。けれど本書のダイナミックな発想は、必ずあなたの力になるはず。自分の殻に閉じこもってしまいそうな時にこそ、本書を手に取ってみてください。

3.地元がヤバい…と思ったら読む、凡人のための地域再生入門

 「正直自伝って、ちょっと読むのハードル高いな…」と思うあなたにぜひお勧めしたいのがこの一冊!サクッと読める小説形式で、地方起業のノウハウを伝授してくれる作品です。

 ひょんなことから「地元を元気にしたい!」と、地元で事業を興すことを決意したサラリーマンの主人公。しかし現実はそう甘くなく、銀行との対峙や仲間割れ、うまく行かないお役所仕事…幾多もの試練に見舞われ、何度も挫けてしまいます。それでも、その失敗を糧に再び立ち上がる主人公の姿に、必ず勇気を貰えるはず。

 著者の実経験に基づいて書かれたという本書は、小説でありながらも圧倒的なリアルさを感じられます。地方で起業をしたい!という方にはぜひ勧めたい、必読の書と言っても過言ではない一冊です。起業初心者が躓きやすい「スモールビジネスの始め方」や「補助金のジレンマ」について、細かく解説してくれている点が魅力的。これを読めば地方起業の自信が一気につくかも?

4.マイクロソフトでは出会えなかった天職: 僕はこうして社会起業家になった

 大学院でMBAを取得し、世界中の誰もが知るマイクロソフトに入社。絵に描いたようなエリートで、順調に出世街道に乗っていた著者はしかし、休暇でネパールを訪れたことをきっかけに、その最高のキャリアを捨てることを決意します。その代わりに、彼が進んだのは慈善活動家の道。学校の図書館に本が数冊しか置かれていないような子どもたちに、集めた本を寄付する活動を始めたのです。仕事を辞めるきっかけとなったネパールをはじめ、インド、カンボジア、スリランカと、著者は集めた本を教育の機会が乏しい多くの国の子どもたちに届ける旅に出ます。

 あ、今「海外エリートの話なんて参考にならんわ!」とブラウザを閉じようとした方、ちょっと待ってください!たしかにこれだけだと、私たちとは遠い世界すぎて想像がつきにくそうですが、この本をお勧めする理由は主に2つあります。一つは、「はっとさせられる名言が詰まっている」こと。もう一つは、「資金調達の心構えやビジネスモデル構築の際に注意すべきことなど、著者がマイクロソフトで身に着いた考え方が学べる」ことです。

 本書にある名言は、私も実際にメモして落ち込んだ時によく見返しています。例えば、「バンドエイドをはがす方法は二つある。痛いけどゆっくりはがすか、痛いけど一気にはがすか(p85)」という言葉。学部生の頃、必修の微積分の勉強が嫌すぎてゲームに手が伸びそうになっていた時、壁に貼ってあるこの言葉を見ては机に戻っていました。「今一気に頑張って試験通ればもう苦しまずに済む!」と。嫌なこと、苦しいことを後回しにしたい時に有効な言葉かと思います。

 あとは、「たいていの人は機会を見逃す。機会は作業服を着て、重労働のように見せかけているからだ」という言葉も好きです。こちらは皆さんご存じ、天才発明家トーマス・エジソンから引用した言葉なのだそう。面倒だと思ってしまいがちなところにこそ、チャンスがあることがよくわかる一文です。

 二つ目の「考え方」の部分は、ぜひご自身の目で確認していただければと思います。私は本書を読んだことで、「なるほど、行動力に富んだ人はこんな考え方をするんだ」と納得し、自分もなにかできるんじゃないかと、ワクワク感で胸がいっぱいになりました。著者のパワフルさに励まされること間違いなしの良書です✨

5.NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ

「どうせ無理」を日本中、世界中からなくしたい。

 本書の著者、植松さんはその思いで、宇宙開発事業に参入した方です。「宇宙開発してるなら、きっとすごい組織の一員なんだろうな」と、皆さん思われるかもしれません。思い浮かべるのは、やはりNASAやJAXAといった名だたる組織。でも、違うんです。タイトルにもある通り、植松さんは小さな町工場の社長。従業員30人程度の「植松電機」という会社を運営している方です。

 そんな方が、どうやって宇宙開発を?それは、「どうせ無理」を、「だったらこうしたら?」と考え続けた結果です。小さいころからロケット開発が夢だった植松さんはしかし、周りの大人から「どうせ無理だ」と言われ続け、すっかり自信を奪われてしまいました。けれどそんな経験があったからこそ、植松さんは言います。「人の可能性を奪わない社会をつくりたい」と。

 本書は私たちに「夢」をもつ大切さや、どんな荒唐無稽な夢にも可能性があることに気付かせてくれます。結果が出ずとも、儲からずとも、夢に向けて地道に努力していく著者の姿。そんな方が綴る言葉の一つ一つが胸にしみる、そんな本です。

 実は植松さんも、TEDで講演されています。再生回数600万回超えの人気スピーチです。私もつい最近この動画をみつけて、軽い気持ちでクリックしました。そしたら涙が止まらなくなりました。

 私も人のスピーチはそれなりに聞いてきましたが、こんなに人を感動させ、かつ前を向く勇気を与えてくれるお話ははじめてです。プレゼンのテクニックとか、そんなものはほとんど使っていません。ただ淡々と話しているだけなのに、魂をゆさぶるような力強さを感じました。

 こちらは本を紹介する記事ではありますが、ぜひ、まずは動画「Hope invites | Tsutomu Uematsu | TEDxSapporo」を観ていただきたいです。(英語タイトルですが内容は日本語です)この動画が、悩めるあなたに勇気とやる気を与えてくれる一助となることを、切に祈ります。

INTERN’S SPEAK!

「そんな考え、サルでも違うってわかるよ」

 私を読書へと駆り立てたきっかけは、この一言でした。
学部生の頃、私は運よく台湾の最高学府といわれる大学に入学、両親の望む学部に無事入ったことで、浮かれていました。
しかし、そこからが地獄の始まりだったのです。
ただでさえも秀才ぞろいなのに、私の学部ではディスカッションやグループワークが多く、「意見を堂々と述べること」が求められました。しかし、知識が浅い私は何を聞かれてもまともに意見が述べられません。入学一ヶ月で、いかに自分が足手まといかを自覚しました。

 周りとの差が大きすぎて、自分が日に日に置いていかれるのを感じました。授業のグループに入れてもらおうと頭を下げても、渋られることが増えました。しまいには性格に難ありの学生が集うグループにしか入れず、意見を言っても頭ごなしに否定されることが続きました。

 そして冒頭の「サルでもわかる」をトドメに、私はすっかり意気消沈してしまいました。なんでこんな苦しい思いをして、好きでもない学部で勉強をし続けないといけないんだろう…と。でも、同時に思ったのです。努力して、この人たちをアッと唸らせる意見を言えるようになりたい!と。それ以来、多読を目標に何冊もの本に触れ、読書記録をつけていったのですが…結論からいうと、その方たちをあっと言わせる鋭い意見はついぞ言えずに卒業しました(笑)やはり数年の努力では追いつけないものがあるなぁ…と感じた一方、本を読んでおいてよかったとも思います。それは、本は私に、たくさんの勇気と可能性を与えてくれたからです。

 「自分なんて…」と引きこもりそうになった私に、「こんな生き方があるんだ」、「こんな考え方があるんだ」と、本は教えてくれました。「粘り強く頑張ることが成功へとつながる」ことも、「ヤバいと思ったら逃げてもいい。逃げる自分を責めるな」ということも、全部本が伝えてくれたことです。おかげで救われたと、本心から思います。

 だからこそ、伝えたいです。「本なんて読んでいるヒマはない」と焦っている人、悩んでいる人にこそ、本を読んでほしいことを。あなたが手に取ったその本が、現状を打破する力を与えてくれるかもしれません。「もうちょっと頑張ろう」と前を向かせる勇気を授けてくれるかもしれません。

 長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さん、良い起業ライフを!

この記事のライター/ねんねん

台湾出身。大学在学中に南三陸町を訪れ、「こんなに台湾に友好的な場所があるんだ!」と感動し再訪を決意。現在は日本の大学院に在籍しながら、株式会社ESCCAのインターン生として南三陸町に滞在中。
皆さんの起業・挑戦を心から応援しております!